半田広宣コラム 「ヌースの時間」
去る2月12日にヒカルランド社より、縄文エネルギー研究所の中山康直さんとわたしとの対談の本が出た。
中山さんという方は植物の麻の研究者で、麻が持った様々な分野への可能性を日本全国、毎日のように説き回っている人物である。昨年の初めごろ出版社の方から、是非わたしと中山さんの対談を本にして出版したいという申し出があり、今回めでたく上梓の運びとなった。
中山さんは古来より日本に根付いていた麻の文化を通して、自然と調和したこれからの新しい文明の在り方についていろいろな提言をしている。一方、わたしの方はと言えば、今までの物質主義的な科学の考え方を超えて、こころと繋がりを持つ新しい科学の在り方を長年研究している。
一見ミスマッチとも思える掛け合わせだが、対談は人間論、宇宙論といった壮大なテーマにまで話が盛り上がりをみせた。中山さんと長時間対談して両者一致して出た結論は、もう今までの経済優先の価値観では人間の社会はうまく機能しない、ということだった。
皆さんはどうだろうか。普段は生活に追われてゆっくり考える機会がなかなかないかもしれないが、地球環境を始めとして、経済、政治、教育、医療や介護を巡る問題にいたるまで、将来の展望を改めて考えてみると、どの分野も完全な行き詰まりを迎えているように思えないだろうか。
もちろん、これらの問題に対処していくために、法律や制度を通して新たなシステム作りを考えていく必要がある。しかしことの本質は、わたしたち人間の意識の問題であり、これからは今までの物質一辺倒な世界観に変わる、こころの価値を基盤においた新しい世界観を構築していく必要があるということで話が一致を見た。
わたし自身、この本の中で、科学や宗教、哲学などいろいろなジャンルの話をしたのだが、その数カ所で、当社で実用化している波動機械(NCジェネレーター)の紹介も行った。
季刊誌「ブロッサム」でも今まで何度かご紹介しているように、当社が製造している製品には素材自身が持った力にプラスして、この波動機械による独自の波動処理が施されている。この技術が生まれた背景には物質を作っている大本の粒子の世界が人間の心と深く結びついているという考え方がある。
心のバランスが崩れれば、その不調和は粒子を通じてそのまま物質の活動にも影響を与え、結果、身体にもよくない状況が出てくる。逆もまたしかりで、振動の乱れを持った物質が体の中に入ると、身体にも心にも望ましくない影響を与えたりもする。
このように、波動技術というのは微細なレベルの波動の乱れを正常に整えることによって、心身の奥深いところから秩序を立て直そうとする技術である。
今回の本では、この技術の背景となっている世界観や人間観を、一般の人たちにも面白おかしく、わかりやすい形でお伝えすることが出来ているのではないかと思っている。
物質とこころ、宇宙と人間など、ご興味がある方は是非、一読していただければと思う。
2014年3月-ブロッサムNo.55
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福岡県生まれ。1983年心身を健康にする未来型健康商品の開発・販売を始める。株式会社ヌースコーポレーション代表取締役。現在、武蔵野学院大学スペシャルアカデミックフェロー(SAF)。