こころの問題特集
現在、子育て世代の女性が増えつつあります。ただ、子育て・家庭・仕事と男性とは違った責任を負う女性は、環境的にもうつになりやすい多くの要因に囲まれていると言えます。そのような環境で出産をすることによって、出産後にうつ的な症状に陥りやすい人が増えています。
今回は、そのような女性をサポートするための、産後うつの種類や対応を学んでみましょう。
出産後のお母さんにかかる身体的、心理的な負担はかなりのもの。誕生後しばらくは、赤ちゃんに昼夜の区別はなく、24時間気の休まる間もなく、授乳、おむつの取替え。泣いたら抱っこ、あやす、の繰り返しです。
さらに初産ともなれば、毎日が未経験のことばかり。身近に聞く人がいるといいですが、核家族化がすすむ現代において、子どもと二人だけの場合、「何で泣くのかわからない」「こんなとき、どうすればいいかわからない」などと、不安と緊張の中で押し潰されそうになります。
負担に疲れきって、うつ状態になってしまうお母さんも少なくありません。
そうなってしまうと、症状によっては子供をかかえたままのお母さんではどうしようもできない場合が多くあります。正しい知識を身につけ、早い段階で対応するように心掛けましょう。
出産後のうつ状態には、大きく分けて、マタニティブルーと産後うつがあります。
以下を参考に症状を見定めて対応しましょう。
ご家族の方はお母さんへの精神的なサポートと、家事、育児の負担を軽くして、できる限り休養をとらせることが重要です。不眠やうつ的な症状が強い場合は、医師による適切な治療が必要なこともあります。早めにケアを行えば、長引くことはないようです。
うつ状態の時は、身体はもちろんお母さんの心も最大限に敏感になっている時期とも言えますので、逆に普段見落としていたちょっとした小さな心遣いがきっかけとなって、苦しんでいるお母さんの心を助けてあげることにもつながります。
お母さんの心情を理解してあげて、あせらず、気持ちがゆっくりするような環境をつくってあげることが一番大切です。
お父さんの子育てについて
関連ページ 子育てとうつと食生活
連載・特集コンテンツTOPへ戻る