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ほしのかたちみ~イデアサイコロジーの世界~

第1回 夫婦・親子で幸せに過ごすアドバイス



家族

2020年に入って、世界中がコロナウイルスで大きな影響を受けています。日本でも緊急事態宣言が出され、学校の一斉休校やイベント・外出の自粛、仕事のテレワーク化、経済的問題など、私たちの日常生活にも支障が出ました。また、学校の休校やテレワークの影響で家族と関わる時間が増えたことにより、「コロナ離婚」や家庭内暴力(DV)が増加しているというニュースも多く見かける機会がありました。

ただ、すべての家庭に問題が生じるわけではなく、長く一緒に過ごすことで逆に絆が深まるというケースもあります。つまり、家庭問題に関してはコロナだけが原因なのではなく、「コロナによってそれまで抱えていた問題が表面化した」というケースが大部分なのではないかと思います。

例えばよく聞くのは、夫が仕事人間で家事育児は全て妻任せ、休日は寝ているだけという場合、夫が家にいることで何もしないことが更に目に付き、妻がイライラを抑えられなくなるケースや、逆に子育てに自分なりのこだわりを持った夫が、在宅勤務によってうるさく口出しするようになり、意見が合わずに喧嘩が絶えなくなったというケースなどですね。

これらのケースに共通するのは、日頃から「自分の状況をきちんと冷静に説明しつつ、相手の立場にも立って相手を尊重し、お互いが歩み寄ってよりよい方法を話し合う」ということができない関係だということです。

この2つのケースでは、夫側に問題があるように感じられますが、夫の態度も妻の過去の無意識的な態度や考え方が影響している可能性もあります。そして、その相手を選んだのは他でもない自分自身ですから、お互いに一度謙虚に真摯に相手に向き合ってみるのもよいと思います。夫婦の不和はもちろん本人たちにもストレスですが、最も大きな影響を受けるのは子どもたちです。

子どもは、両親の喧嘩を見ると「自分のせいでお父さんとお母さんが喧嘩している」と思ってしまう傾向があり、それが子どもの自己肯定感を著しく下げる一因となってしまいます。例えば、母親が「お父さんは~なのよ」「なんにもしてくれないから辛い」などと愚痴を言うと、子どもは「お母さんを守らなきゃ」という考え方を持ってしまいます。

また、子どもは、一般的には13~14歳になると、親の価値観から抜け出て、主体的に自分の生き方や価値観を選択していきます。心理学ではこれを「自我同一性(アイデンティティ)の確立」と言いますが、児童期に親の影響で「お母さんを守らなきゃ」などの強い思い込みを持ってしまうと、自我同一性を確立できず、大人になっても自分の人生を生きられなくなってしまいます。人によっては、心の病気を発症する場合もあります。

乳幼児期から児童期にかけての親の対応というのは、親の思っている以上に影響が大きく、子どもの人生を左右しかねないものです。したがって、これを避けるためには夫婦のお互いの愚痴を子どもに言わないこと、子どもの不安を無視せずに「つらい思いをさせてごめんね」「あなたのせいじゃないのよ」ときちんと伝えることが重要です。そして、子どもの気持ちを把握・共感し、子どもが自分の感情を素直に感じて自由に表現できる環境を作ることができれば、なお望ましいと思います。

① 週に何度か、30分~1時間程度子どもと過ごす時間を

例えば「今日は何時から何時まで、〇〇ちゃんの好きなことして遊ぼう」「何したい?」と話す。
※回数や時間はご家庭の事情で調整して下さい。

② その時間は子どものしたい遊びを一緒に行う

子どもだけに意識を集中して、子どもが自由に発言・行動するまで待ち、子どもの言動には即座に受容的・肯定的な反応をする。親から「~しよう」とか「~して」と言わない。

「ほんとうの自分」を生きるということ

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春井星乃

春井星乃Harui Hoshino

お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了。臨床心理士として精神科クリニックに勤務し、東京都スクールカウンセラーも経験。心理学・精神分析・エニアグラム(9つのタイプによる性格分析法)を通して、人間の性格構造を明らかにする「イデアサイコロジー」を提唱。

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