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こころの相談室 酒井先生からのアドバイス

老人性うつの対処法



老人性うつへの対処法

加齢とともに増していく「老い」に対する不安感や焦燥感。そして、それらが要因となる老人特有のうつや神経症というものが最近急速に増えつつあるといいます。老人性うつへの対処法について、精神科医であるストレスケア日比谷クリニック院長の酒井和夫氏に伺いました。

薬は使わなければ使わないにこしたことはありません

最近、中高年にうつが増えているという話はよく聞きますが、老人性のうつも激増していると言われています。これは具体的にはどういうものなのでしょうか。

老人性のうつは、特にこれといった原因で起こるものではありません。心身の複合的な要因で起こるものですね。

例えば、最近よく言われている脳血管認知症というものがあります。これは脳内の毛細血管の活動が老化することによって起こるものです。年を取って物忘れが多くなったり、思考力が低下したり、自分の言いたいことがスムーズに言葉にできなくなったりします。これがひどくなると、いわゆる痴呆と呼ばれている症状になります。
こうした兆候は、本人も自覚できますから、そのことによって老いに対する不安感や焦燥感が増すわけですね。それによって心の不安定さが増大し、人によってはキレやすくなったり、また逆に塞ぎがちになったりします。

あと、老人になると一般的に浅い睡眠が多くなりますが、こうした要素などが加味されてくると、今度は不眠などの症状も出てきます。そして、その眠れないことが不安感や焦燥感を増大させてしまうんですね。
そうした悪循環によって、最終的にはひどいうつに陥ったりするのです。うつになってしまうと、これはもう病気ですから、そう簡単に治すことができなくなります。

そういった症状の治療法というのは確立しているのでしょうか。

老人の心の不安定さに効果を示すものとして一般には数種類の薬品(セロクエル、リスパダール等)が使われています。しかし、ごく最近の研究でこれらの薬品が寿命を縮めるということが分かったんですね。今まではそれらの薬品を少量使うと、とてもいいと言われていたのですが、医師としてはすごく使いにくくなってしまいました。
ですから、薬物療法ではこれが最適という方法はないと言ってもいいのではないでしょうか。

先生がキトサンやハーブなど、動物性、植物性にこだわらず、様々な食品をクリニックで患者さんに薦めていらっしゃるのもそのような背景からなんですね。

ええ、薬は使わなければ使わないにこしたことはありません。 自然食品の中にも精神性に効用を持つものは数多くあります。薬用ハーブなどはそのいい例ですね。アメリカなどではそうした研究がすごく進んでいて精神科の教科書にも載っているくらいなんです。しかし、残念ながら日本ではそうした教科書は存在していないし、その種の研究もほとんどありません。
私としては、精神科においても食品が十分に治療の一環として利用できると考えているのです。その中である種のキトサンにはそうした効果があることが分かりました。

ある種のキトサンと言うのは?

水溶性の低分子キトサンのことです。一般的に言われているキトサンにはそのような効果は見られません。低分子のキトサンは分子量が通常のものより小さいんですね。
まだ科学的には正確に分かっていないのですが、わたしの考えでは、おそらく、低分子のキトサンが消化器系、特に腸内の毛細血管にきている末梢神経を刺激して、腸から脳の活動を刺激しているのではないかと考えています。

脳に直接働きかけているということではない、ということですか?

はい、脳内には分子的に大きすぎて入ることはできません。
でも、だからこそ安全性も高く、働きがやさしいとも言えますね。クリニックでは多くの患者さんに喜ばれています。

意外に老人性うつというものは見逃されやすいです

近年よく耳にするようになってきた「老人性うつ」についてですが、この老人性うつというものが一体どのような症状として現れてくるのかというところを教えて頂けますか?

まず高齢者のうつという場合になりますと、体の不調といったかたちで出てくるケースが圧倒的に多いですね。具体的には、胃の調子が悪いだとか、動悸がするだとか、手足が痺れる、また、歯の噛み合わせが悪いように感じるといったような具合です。ですが、どの場合も実際に体のどこかが悪いというわけではないんですね。

ということは、体の調子が悪いからうつになってしまうということではなくて、うつになることによって体に何かしらの不調を自ら感じてしまうということですか?

そうですね。特にこうしたケースが50~60代以降のご年配の方に比較的多いわけです。大体、三つくらいの不定愁訴で病院に来られる方の中で、診察の結果、体にこれといった問題が見つからないといった場合、そのほとんどがうつ症状であると言ってもいいと思います。ですから、意外に老人性うつというものは見逃されやすいんです。
また、うつ症状であると明らかになった場合にも、老人性のうつにはもう一つの大きな問題として、薬が使いにくいというところがあります。つまり副作用が強く出やすい、また副作用が出る確率が比較的高いという部分があるわけです。

実際に老人性のうつの場合はどういった薬を処方されているのでしょうか?

現時点では、一般的な抗うつ薬を処方しています。しかし、それが必ずしも良い方向に働くとは限らないですね。

早めに手を打っておくことは殊のほか重要です

では、薬に頼らないで症状を改善させていくための方法としてはどういったことが考えられるのでしょうか?

基本的なことですが、まず、適度な運動を継続的にするということはとても大事なことですね。また食生活という点では、どうしても不足しがちなビタミンB群を補うような食事を意識的に摂ることです。また、男性の場合は長年の飲酒が脳に障害を与えて、それがうつ症状を引き起こすというケースも多くありますから、なるべくお酒は控えるといったことですね。

一般の方が「ひょっとして自分はうつかな?」と不安に思い始めた時に、その判断材料となるような一番分かり易い兆候というものには主にどういったものが挙げられますか?

これは一般的にもよく知られていることだと思いますが、やはり全体的な意欲や活動力の低下ですね。例えば、それまでその人が楽しんでやってきたことを、急に億劫に感じ始めたり、興味そのものを失ってしまったり、その結果家に閉じこもってしまうというような場合ですね。

毎日“笑うこと”ですね(笑)

うつの基本的な改善には、運動することや、食生活を整えること、あるいはサプリメントを飲用するということが効果的だということは分かったのですが、個人の気持ちの持ち方という部分で、うつを改善していくきっかけになるようなことはありますか?

今は昔と違って、65歳以降のいわゆる高齢者と呼ばれる方々も、皆さん体力的にとてもお若く元気でいらっしゃいます。ですから、会社を退職された後でもボランティアに参加するなり、カルチャーセンターに通うなりをなさって、社会との接点を常に持ち続けることでしょうね。

ということは、一般的にもよく話されているように、老人性うつというのは、仕事を退職した後に家の中に閉じこもってしまうということが原因の多くだということですか?

ええ、そういう状況の中で病の種が作り出されているというところはあると思います。
しかし、だからといって若い人たちと同じように街に出かけたり、無理な運動をする必要は全くないわけで、例えば自然散策をしたり、温泉に入ったり、紅葉を見に行ったり、盆栽を始めてみたり、高齢者の方には高齢者の方の楽しみというものがたくさんあると思うんですね。そういう楽しみを多く持つことが、これはうつだけの改善に止まらず、老後の生活を健康的に過ごしていく上で最も大事なことだと私は思います。 そして、毎日“笑うこと”ですね(笑)

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酒井 和夫氏

酒井 和夫氏Kazuo Sakai

1951年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、筑波大学 医学研究科博士過程修了。現在「ストレスケア日比谷クリニック」院長。オリコン・エンタテイメントより発売の書籍「患者が決めた!いい病院 2007年度版」内にてストレスケア日比谷クリニックが第3位に選出。

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