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こころの相談室 酒井先生からのアドバイス

社会人のための心の健康対策(2)



社会人のための心の健康対策(2)

対処していく上でのポイントは「熱中できるもの」を見つけることです

日頃からどのように過ごすことがストレスの解消や予防につながるのでしょうか。例えば仕事がお休みの時、酒井先生がオススメするストレスへの対処策として、これはやった方がいいという具体的なポイントがあれば教えてください。

もし、日頃から体の症状が出ているなと思ったら、例えば、足のツボを勉強して、毎日自分でやる、パートナーがいるなら互いにやってみるのも効果的です。それから、毎週1回は岩盤浴やラドン温泉などで、汗をかいてデトックスするのも効果があります。

そして、何よりもストレスに対処していく上での最大のポイントは、「熱中できるもの」を見つけることです。つまり、主従関係の中で、「熱中できるもの」が主となり、「会社のこと」は従になるくらいのものを見つけるのです。このように、仕事最優先の日常と逆転するような状況を、意識的に自分でつくり出すことはとても大切です。

例えば、登山などは非常によい例です。年に2~3回大きな登山をする人にとっては、技術や装備、体調を整えるなど、そのための準備を継続的に行わなくてはなりません。そのため、年間を通じて熱中できます。日々の中で、自分が「熱中できるもの」を見つけて、意識的にそれを続けていくというのは、とても大事なポイントになります。

それから、囲碁、将棋、麻雀などに熱中するのも、ウツになりにくいですね。囲碁、将棋、麻雀などの場合、勝ち負けなのですが、熱中することだけでなく、勝つか負けるかという緊張感(スリル)も大切。そして、何より相手がいるということが、すごく重要です。
囲碁も将棋も麻雀も、現在ではすべてがネットでできてしまうのですが、それではダメなのです。ましてや、オンラインゲームなどにハマるのは絶対にNGです。ゲームがやめられないという人も、当クリニックにずいぶん来ていますが、ひどい場合は入院が必要なくらい深刻な問題になっています。

勝負に関して言うと、相手がいて、直接1対1で向き合う類のものは、とても効果的です。また、音楽の場合はバンド活動、合奏など、複数で熱中できるものの方がより効果を発揮します。

それでは今度は、ちょっとしたことであっても、これをやるとかなり違うというような、勤務時間中でも実践できる、酒井先生オススメのストレス対処法があれば教えてください。

もちろん、勤務時間中であっても、できることは大いにあります。足裏ツボのマッサージは難しいかもしれませんが、手のツボであれば可能です。手のツボを覚えて、そこを押す練習をするのです。何も考えなくても日常的に手のツボ押しができるくらいクセにしてしまうのです。そうすると、そのこと自体が、とても治療的に良いことですし、何よりストレスの多い勤務時間中であっても、リラックスできるようになります。
手も足も結構な末梢なのですが、こういった部分を刺激するのは、脳に対して、非常にリラックス効果があるのです。痛いところがツボだといいますが、この痛みを与えると、実は人間はリラックスするのです。日本人観光客がよく台湾に行って、足ツボのマッサージを受けますよね。最初はみんな悲鳴をあげますが、最後には、みんな眠っています。正しいツボの刺激というのは、痛いけれども、その後に良いことが多いのです。

また、手のツボといってもいろいろありますが、オススメは台湾系で、英語で言うとゾーン・セラピーと言われるものですね。ある区画が何に対応しているかということになっている、その手のバージョンです。リラックス効果のあるツボがありますので、ぜひ調べてみてやってみてください。最初は、難しいかもしれませんが、やり続けていると、コツも分かってくるので、かなり有効なストレス対策になりますよ。

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酒井 和夫氏

酒井 和夫氏Kazuo Sakai

1951年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、筑波大学 医学研究科博士過程修了。現在「ストレスケア日比谷クリニック」院長。オリコン・エンタテイメントより発売の書籍「患者が決めた!いい病院 2007年度版」内にてストレスケア日比谷クリニックが第3位に選出。

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