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こころの相談室 酒井先生からのアドバイス

心の中に溜まった怒りの解消法



心の中に溜まった怒りの解消法

今回は、心の中に溜まった怒りをどのようにして解消したらいいか、ということについてお話しさせていただきます。

心の中に怒りがあるときに、それをずっとため込んでおくと、その後にどうなるかと言うと、実は、うつ病になる可能性がとても高いと言われています。それを少しでも軽減するために今回ご紹介する方法はとても有効です。

まず、用意するものはボールペン一本とB4のコピー用紙。最初に、机の上に何も書いていないコピー用紙を置きます。そこで、心の中から出てくる悪い言葉や心の中に日頃溜まっている怒りの思いを言語化させて表現します。

例えば、上司にいつもいじめられて困っていて、「こんな人消えて欲しい」とか、「こんな人には早く異動して欲しい」とか、そんなふうに思っていたとすると、その通りに紙に書いちゃえばいいんです。なんて嫌な上司なんだ、というようなことでもいいですし、特定の個人じゃなくて、この会社なんかもう倒産してしまえ、でもいい。そういうのを書き連ねるんです。どっかに行ってしまえ、消えてなくなれって。それをB4の紙に書き尽くして、埋め尽くすんですね。片面だけでいいんです。とにかく、紙面いっぱいに、文字で埋め尽くす。
そうすると、どういう現象が起こってくるかというと、とても不思議なんですが、心の中に溜まっている怒りのエネルギーが一部そこに出てくるんですよ。だから、悪い言葉を何百回書いてもいいです。ふざけるな、ふざけるなと書き続けて、もう書く場所がなくなるまで書き続けてみてください。

書く場所がなくなったところで、それからどうするかと言うと、それを引き裂いていきます。
破って、破って、破って、破って。最初に半分ぐらい破って、次に4分の1にして、8分の1にして、16分の1にして、32分の1にして、最後は粉々になって、もう字が読み取れないぐらいの破き方にするんです。そして、それをポイッとゴミ箱に捨ててしまいます。

そうするとですね、心の中に溜まっている怒りの1000分の1は表現されて、しかも、それを自分が破ること、破ったことがとても重要で、もしも書いてるものを溜めていって、部屋の中にどんどん置いていったら、逆に悪化してしまいますね。

これを1週間、10日、1ヶ月と続けていっても全然費用はかからないでしょう。で、心の中はどんどんすっきりしていきます。この方法はよく患者さんたちに伝え、実践してもらっているんですけど、とても効果があります。

掲載内容を寄稿していただいた酒井先生が、精神科医として長年の臨床経験から"心がより元気になる"アドバイス「Dr.酒井の冗談じゃない!」をYouTubeで配信中です。

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