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ほしのかたちみ~イデアサイコロジーの世界~

第6回 自分と向き合う必要性



クローバー

最近、女優やアスリートなど著名人が自身の精神疾患を公表することが多くなってきました。その中でもよく耳にするようになったのが「適応障害」です。

適応障害とは、仕事や恋愛、家庭環境などから生じるストレスによって、気分の落ち込みや意欲の低下、身体症状などが表れるストレス性障害の1つ。うつ病や他の精神疾患と違うのは、心身の不調の原因を明確に規定することができることなんですね。

ですので、たとえばストレスの原因が職場であればまずは休職をして、その後医師が上司等と話し合いながら環境の改善を図ることが重要になります。また、必要に応じて薬物療法も合わせて行われます。

ただ、明確なストレスが原因とは言っても、同じストレスを受けても発症する人と発症しない人がいますよね。認知行動療法では、人間は外部情報を知覚したあと、それをそれまで培ってきた人生観や信念を通して解釈し、そこからその人にとっての意味や感情、行動が生じてくると考えます。

なので、ストレスが原因の適応障害でも、実はその人が無意識に持っている考え方や信念が影響している場合が多いのです。ですから、環境調整や薬物治療に加えて、考え方のクセを修正するカウンセリングも重要な治療の1つになります。

現在、コロナ禍の影響で環境が激変し、人と会えない、思い通りに働けないなど、意図せずストレスが降りかかった人はたくさんいらっしゃると思います。ある意味、今の人類はみな適応障害に陥りやすい状況にあると言えるかもしれません。

ただ、適応障害のケースと同じように、コロナ禍の環境変化で不調を感じる場合、「コロナだから」だけで済ませられる問題ではない場合も多いです。コロナはきっかけを与えただけで、本当は今までに蓄積された考え方のクセやコロナ前から溜め込んだ感情などが表にあらわれただけということが多いんですよね。

社会のシステム自体が大きく変わりつつある現在は、自分の中に無意識に積み重ねられた考え方や生き方、感じ方が顕わになりやすくなっています。でも、それはポジティブに捉えれば「そこに気づくきっかけを与えられて、いくらでも変わっていける時代」ということになります。

もし、環境の変化で不調を感じる場合は、まずゆっくり休むことが大事ですが、余裕ができたらじっくり自分と向き合う時間を取ることがオススメです。自分がそれまで無意識に培ってきた考え方、こだわり、信念などが「自分の人生の足を引っ張るものになっていないか?」と考えてみると、新しい発見があるかもしれません。

あなたの心は大丈夫?<適応障害チェックリスト>

◎3ヶ月以内に、仕事・恋愛・家庭・友人関係などから大きなストレスを感じた

― そのストレス発生以降 ―

□ 気分の落ち込みがずっと続いている。

□ 以前なら楽しめたことが楽しめなくなった。

□ やる気が起きず、集中力が低下した。

□ すぐ涙が出たり、イライラや不安を感じやすく情緒が不安定になった。

□ 寝付きが悪い、途中で目が覚める、朝早くに目が覚めてしまうことが増えた。

□ 動悸や焦燥感、緊張を感じやすくなった。

□ 頭痛や腹痛、倦怠感、めまい、肩こり・腰痛等を感じることが増えた。

※チェック項目が… 0個 → 大丈夫 1~4個 → 要注意 5個以上 → 専門家に相談を

孤独との向き合い方

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春井星乃

春井星乃Harui Hoshino

お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了。臨床心理士として精神科クリニックに勤務し、東京都スクールカウンセラーも経験。心理学・精神分析・エニアグラム(9つのタイプによる性格分析法)を通して、人間の性格構造を明らかにする「イデアサイコロジー」を提唱。

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