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ほしのかたちみ~イデアサイコロジーの世界~

第2回 「ほんとうの自分」を生きるということ



ほんとうの自分

5月末に緊急事態宣言が解除されましたが、コロナ禍は終息しておらず、マスクをつけていなかったり、大勢で騒いだりする人たちを見るとイラッとしてしまうなんて経験をする方もいらっしゃるのではないでしょうか。大部分の方はイラッとするだけで終わると思うのですが、中には行動に移してしまうケースもあって「自粛警察」「マスク警察」などと呼ばれているようです。

このような心理はどのように生じてくるのでしょうか。親子関係や意識発達の仕方にも原因があるのですが、「現在の時代性」というものからも実は私たちは大きな影響を受けています。

普段、私たちは生活に追われて社会の雰囲気などは意識していないことが多いと思いますが、改めて振り返ってみると「こんなに変わっていたの?!」と驚いてしまうくらいこの20年間くらいで日本社会の雰囲気は変わってきています。

2000年代初頭までは、浜崎あゆみや椎名林檎など自分の内面の特にネガティブな面を直接的に表現するアーティストが活躍し「自分探し」や心理学が人気でした。自分の内面に向き合うことや恋愛、感情表現、自己表現がカッコいいとされていたのですね。

しかし、2000年代初頭からは理性や科学的知識、他者や社会全体の考えを重要視する雰囲気に変わってきて、「感情表現はカッコ悪い」「自分軸で生きるのは自分勝手」という風潮が生まれてきたのです。

つまり、2000年代初頭までは自己の価値が高い「自己の時代」だったのですが、それ以降は自己よりも他者の価値が高い「他者の時代」となったと私は考えています。
2000年代初頭以降、私たちは無意識のうちに周囲の目を気にして生きる傾向を持つようになり、「自粛警察」のように他人に対しても「他者軸で生きるべき」と感じる方も増えているのではないでしょうか。

もちろん、理性や常識、他者に合わせることは社会的スキルとして必要です。でも、心理学の意識発達理論から言っても、本当に大切なのは自分の中にある感情や欲求・不安と結びついた自己の本質を生きることなのです。

他者の価値観や思想を知識としてそのまま取り込んで生きても、「ほんとうの自分」を生きていることにはなりません。理性や他者、社会の影響力が強い時代に生きているという自覚を持った上で、自分の奥底にある感情や欲求・不安と丁寧に向き合いながら「ほんとうの自分」を生きることを大事にしたいですね。

コロナ後の「ほんとうの自分」を生きるためのアドバイス

① 親の価値観、社会的価値観、何らかの思想、仕事・家庭での役割など をそのまま取り入れていないか、それを自分として生きていないか、自分と向き合って考えてみる。

② 自分以外の価値観を取り入れていると認識できた場合は、それらは「ほんとうの自分」とは別物と意識する。

③ その上で日常生活や人間関係で生じる感情・欲求・不安などの パターンを探る。それが「ほんとうの自分」の基盤となります。

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春井星乃

春井星乃Harui Hoshino

お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了。臨床心理士として精神科クリニックに勤務し、東京都スクールカウンセラーも経験。心理学・精神分析・エニアグラム(9つのタイプによる性格分析法)を通して、人間の性格構造を明らかにする「イデアサイコロジー」を提唱。

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