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こころの問題特集

お父さんの子育てについて



お父さんの子育て

現在、子育て世代の女性が増えつつあります。ただ、子育て・家庭・仕事と男性とは違った責任を負う女性は、環境的にもうつになりやすい多くの要因に囲まれていると言えます。そのような環境で出産をすることによって、出産後にうつ的な症状に陥りやすい人が増えています。
今回は、そのような女性をサポートするための、産後うつの種類や対応を学んでみましょう。

仕事も子育ても・・・頑張るお父さんは増えています

ここ数年、お父さんの育児と仕事の両立を応援する動きは広がりつつあります。
ある新聞社のアンケートによると、男性の育児休業取得者がいる企業は平成19年には半数以上に増加しており、父親の育児参加が「経営にプラス」と考える企業も9割にも上るということです。育児支援は良い人材を確保し、従業員の意欲を高めるのに有効な経営戦略と考えられ始めているのです。

しかし、その一方で現実的にお父さんの実感としては、リストラで人員が削られ、仕事だけで一杯一杯という人も少なくありません。また、育児休暇をとる気持ちはあっても、何をどうすればよいのかわからないという人もいます。
男性は女性と比べて、子どもが生まれるまで育児についてほとんど教育や情報を受ける機会がない、という現実があります。自分の父親、祖父を見習おうにも、時代や状況が違いすぎ、なかなか参考にしにくいのが現実です。

子育てに参加しているお父さんから一番多い質問は、「妻が元気がなく、すぐに涙ぐんだり、子どもの発達が遅れていると、必要以上に悩んだりしています。どう対応すればよいでしょうか」、というものです。

お母さんを労わることがお父さんの最大の育児参加

お母さんが悩んでいる時にお父さんがケアをする方法としては、家事、育児を出来るだけ分担してお母さんの負担を軽減する、ということです。せめて、夜はお母さんの睡眠が確保できるよう、休みの日は別の部屋に寝かせ、夜泣きはお父さんが対応したり、場合によっては、お母さん自身からは言いだしにくい、実家への応援を求めたり、お母さんの実家にしばらく子どもと一緒に帰す、といった気配りも必要になるでしょう。

何より大切なことは、お父さんの支えをお母さんが実感することです。「君は母親なんだから」「僕は仕事で疲れてるから…」など些細な言葉でも言い続けると、母子共々精神的に追い詰めることにもなってしまいます。
十分に話を聞き、家事、育児の負担を軽くし、「頑張ったから疲れが出たんだよ」「子どもは、順調に育っているから心配しないで大丈夫」と積極的に安心感のある言葉をかけることがお母さんには必要でしょう。

更に、今後の家庭生活を営んでいく上で、お父さんの育児行動の有無は重要なポイントです。
お父さんの育児行動によって子供の悲観的な考え方に差が出てくる、という調査結果もあります。子育てを積極的に行った家庭はそうでない家庭の3分の1の割合だったそうです。
また、育児をするお父さんはお母さんから「魅力的で頼りになる男性」と思われる率が高く、何よりお父さんが育児を担うことで、親族や周囲の理解や協力を得られやすくなり、お母さんの精神的な負担も軽減されるのです。

このように常に生活を共にしているお父さんはお母さんを助けてあげることが出来る一番の人。
日頃からお母さんの変化を感じて、自分に出来る最大限の子育てを行って、お母さんがうつのような症状にならないように、また、そうなったとしても症状を軽くするよう努力することが夫婦の絆を強め、ひいては子供の成長に良い影響を与えることになっていくでしょう。

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