ヌースコーポレーション|NOOS CORPORATION

メニューを開く
資料請求

ヌース対談 大野章氏

水は身体自体の基礎材



大野章氏

水は生命を躍動させるための基盤

聞き手/ヌースコーポレーション

インタビュワー

微生物学がご専門の立場から体と水のかかわりについて少しお話いただけますか?

大野 章氏/東邦大学医学部助教

生命の源が水であるとよく言われているように、水は生物が生きていく上で最も重要な物質です。たとえば若い人は水分がたっぷりあるので、モッツァレラチーズのようにハリがありとても美しいですよね。しかし、年を取ると保水力が低下してゴルゴンゾーラチーズのようになってしまう。水が体内に満ちているのは体の中にすごく大きな生命力があるということと同じなんです。

生きるということを生物学的な側面から定義すると、外から栄養物質を取り入れて内で分解しながら、内在するエネルギーをとり出し、生命活動や身体の修復、構築を行っているプロセスそのものである。水はそのすべてのプロセスの基盤であるということが言えます。

大野章
インタビュワー

水がなければ何の反応も起きないということですね。

大野 章氏/東邦大学医学部助教

ええ、私たちが日々生きているのは、身体の多種多様な化学反応つまり生命の躍動のおかげであり、実はその反応は水の中で起きているんですね。その意味で、水は生命を躍動させるための基盤になっているのです。少し講義っぽくなりますが、せっかくですからもう少し補足させてください。

生命を別の表現で云えば、水にゆだねられた永遠の循環プロセスであるともいえるでしょう。地球も生命体であり、水は地下水を含め、地球表層、大気を循環しています。この水の循環で生物の命がはぐくまれます。私たちは、循環するこの水を直接あるいは食べ物を介して取り込みます。そして取り込んだ水は生命力の基盤として活躍した後、同じ量がまた汗や尿、呼気となって排出されます。身体における水の循環ですね。
細胞の中ではどうでしょうか。植物は根から水を吸い上げ、そして光と、炭酸ガスを葉に取り入れて、葉緑体の中で、水と光と炭酸ガスをこね、デンプン(ブドウ糖の塊)を作ります(光合成)。
草食動物や人間は植物を食べ、デンプンを消化酵素の働きでブドウ糖にまで分解し、腸粘膜から吸収します。

一個一個の細胞は、ブドウ糖を血液から取り入れてさらに分解し、ブドウ糖中の光エネルギーを化学エネルギー(ATP)に変換します。そしてブドウ糖分解の過程でカスとなるのが、炭酸ガスと水素であり、炭酸ガスは、呼吸で吸入した酸素に代わって呼気として外部に排出され(外呼吸)、一方で不要となった水素は、酸素と結合し、水となって再生されます(内呼吸)。炭酸ガスと水は、また光と出会い、植物のなかでの創造のプロセスへ再度向かいます。

大野章

殺菌されたきれいな水が必ずしもいい水とは限らない

インタビュワー

大地にしみ込んだ水は、光とコンビになり小宇宙の細胞でエネルギーを作り出し、再び大地に還る、ということですか。全ての生命の大元は光と水、ということですね。

大野 章氏/東邦大学医学部助教

大昔人間は川の水や湧き水とか自然の水を飲んでいました。今の水は、水道水であれ市販のミネラル水であれ殺菌されてます。 ひょっとするとその過程で自然の水が持った力の7~8割を失っているのかもしれません。人間の体には数百種類の微生物が100兆~1000兆個住んでいます。
胎児は無菌ですが、お母さんのお腹から出て1日たつと、一生を共に暮らすことになる様々な微生物たちが、皮膚や口の粘膜、腸粘膜、強酸性の胃壁粘膜にさえ住み着くようになります。つまり私たちの身体は多様な生命体の集合体と云えるのです。そして最近の研究で明らかになってきているのですが、私たちの身体はどうも微生物と積極的に、ホルモンのような情報伝達物質を介して交流しているようなのです。

体に住み着いている微生物にも、自然水の中に含まれている微生物たちも重要な意味があって、そういう微生物を含む水を日常的に体内に取り入れることによって、私たちは、私たちを創造した自然(宇宙)と交流し、つながっている のではないかと思うんです。実はその意味で、生命力の基盤である水を取り入れるのは、同時に自然水に生息する微生物との交流も大切な意味を持っているのかもしれません。だから殺菌された水を飲んでいいのかというのは、僕はとても疑問に思っています。
もちろん病気を起こす微生物を含む水は問題です。でもそれは都市化により生じた衛生上の問題でのすり替えになります。

大野章
インタビュワー

確かにストレスが増えると腸内の悪玉菌が増えて、精神的に充実してい ると善玉菌の働きが活発になるとも言われていますよね。そうした微生物たちも、また体内の水を通して活動しているわけですから、水と意識と微生物、そして身体の間にはまだまだ物質科学では解明できない深い繋がりがあるのかもしれませんね。

連載・特集コンテンツTOPへ戻る

大野 章氏

大野 章氏Akira Ohno

医学博士。東邦大学医学部助教。専門は微生物学。抗生物質耐性菌の耐性メカニズムや細菌の病原性メカニズムを研究している。『家庭の医学』への執筆参加をはじめ、訳書に『イラストレイテッド微生物』(丸善出版)などがある。

ヌース対談

高橋 暢雄氏(武蔵野学院大学学長)

大野 章氏(東邦大学医学部助教)

愛用者インタビュー

横井 篤氏(カイロプラクティック治療師)

田野 聖子様(劇団俳優座女優)