今回のリニューアルに当たり、皆様からのご意見を元に様々な角度からの試みが始まりました。素肌美づくりのための配合成分の見直し、特にご要望の多かった容器の変更など製造元と、弊社の理念に基づいた洗顔ソープづくりに向けて度々検討を重ねました。
特にチューブ式容器への変更となれば石けん素材ではなく、洗顔フォーム用の内容成分へと変更しなければなりません。フォームタイプは石油成分から複雑な工程を経て作られるため、それにはベースの内容成分に合成界面活性剤と配合成分の変質を防ぐ防腐剤の添加が不可欠だとのことでした。

化粧品は、毎日しかも長期に渡って連用するものです。これらの成分は石けんタイプの内容成分に比べ肌への刺激が強く、皮膚にダメージを与えてしまうこともあるとの専門家のご意見も有り、チューブ式容器への見直しは厳しい局面を迎えました。

今日の化粧品業界の全体の流れは、利便性や一時の感触を重視して、ソープでは固形タイプよりチューブタイプを提案する方向で進んでいます。しかし健康な肌を育むことをコンセプトにしている弊社では、肌は心と密接に繋がる部分と考え、信頼ある美容成分や保湿成分の充実を最優先としました。そこで、ご要望の多かった利便性についても、肌への負担が懸念されるチューブ式フォームではなく1990年代のヌースフィア化粧品開発時の想いに立ち戻って、合成界面活性剤、防腐剤などを省いた、肌により安心な固形石けんタイプの選択となったのです。

今回のリニューアルにあたり、弊社でも改めて固形石けんの素晴らしさを再認識することができました。さらに、ヌースの化粧品としての役割を改めて確認できたと思っています。 ヌースフィアソープを使うたび生まれる白い極微の泡の中に、ご自身のぬくもりと込められた私どもの想いを感じていただければ幸いです。